今賃貸住宅にお住まいの方なら、だれもが抱えている不安「退去精算、敷金問題」について
私の経験に基づいてお話します。ついにシリーズ化!笑
敷金に関する事は、まずは入退去時の豆知識 5.入居中の注意事項・退去時にチェックされるポイントとは?ー敷金の返還ー
をご覧ください。
前回、当社は国土交通省の原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」に沿って、原状回復しておりますとお伝え致しました。
このガイドラインを知って退去時精算を行っているかどうかで、借主への請求額は大きく変わるのです。
以前、私が相談を受けたのは、当社の非管理物件で、入居期間が4年、喫煙無し、入居時数多くの傷があり当社も管理会社へチェック表にて写真付きで提出しておりましたが、お客様が請求を受けた金額が退去時精算額170,000円、入居時敷金が130,000円ありましたので、差し引き40,000円少々の請求書が届いたそうです。
その管理会社は、当社が提出したチェック表は、参考にせず、また入居5年間で、入居時からクロスは貼り替えがなかった事も当社が記載しているのに、まったく考慮せず、入居時貼り替え済み(新品)であったという前提で、計算をしている様でした。精算書をみた時は、驚きました。私はまず管理会社へ連絡し「残存価値を計算し、それに基づき計算しているかどうか」を問いましたが、一切計算していない様でしたので、当社が計算した残存価値をお伝えしました。
計算式は、72(クロスの耐用年数6年の月数)-60(居住期間5年の月数)÷72=16.6% これをお伝えしましたが、管理会社ももう1度、精算書を作成するとの事でした。後日連絡があり、私が計算した16.6%の0.6%を切り捨て、16%で精算書を作成しました」と。
私は、解決にはもう少し時間がかかるかなと思ってましたが、意外と先方の理解があり、あさっさりと解決したので、驚きました。再度、作成して頂いた精算書に目を通すと、なんと、敷金返金額が50,000円となってました。今回のケースは、借主に大きな故意過失がなかった事、そして当社が仲介立場でお部屋の入居前チェックをしていたという点が大きかったと、確信しました。お客様も大変喜んでくださいました。
管理会社とは長いお付き合いですので、今後のお付き合いさせて頂くので、一方的な言い方は一切してませんでしたが、当社の事はどう思っているか。。でも、オーナー様も、管理会社も含めて、みんなが納得できる退去精算が一番望ましいですよね。そんな意味でも、とても勉強になった一件でした。
作成者/前田